ニュースレターvol.34

3年ぶりにニュースレターを作成いたしました。

睡眠をしっかりとる意味を知っていただければと思います。

睡眠によって身体の中で何が起こり、睡眠不足になると身体がどうなっていくのか?

睡眠の重要性を知って、しっかり睡眠をとって元気な日々を暮らしていきましょう。

✅ホルモンの影響を受ける器官が睡眠不足によりどうなるのか?

甲状腺ホルモンが過剰になり、全身の代謝が高く食欲があるのに痩せる、心臓の動きも活発ですぐに脈拍が上がる、精神的にイライラし落ち着きがなくなり、下痢も起こしやすくなります。

逆に甲状腺機能が低下を起こすといつもだるく、食欲がなく、寒がり、便秘、物忘れ、抑うつ、子供の場合は発育不全につながります。

副腎では、ストレスホルモンの低下により朝の目覚めが悪く、午前中の体調も悪くなり、夕方から晩にかけては逆にストレスホルモンが過剰に分泌し、脳や身体にダメージを与え動脈硬化、

骨粗鬆症、免疫機能の低下、記憶に関わる海馬の破壊などが起こります。

食欲では、食欲増進ホルモンが増え、食欲抑制ホルモンが減り、食欲が増加し、空腹を感じやすく、摂食行動を抑えられず太りやすくなり、肥満やメタボ、糖尿病などの生活習慣病になりやすくなります。

脱水にもなりやすく認知機能や運動機能の低下、イライラ、夜のトイレの回数が増え身体からミネラルが奪われ、慢性化すると腎臓結石や膀胱炎などの病気リスクも高まります。

生殖機能では、男性では精力の衰え、男性更年期障害、女性でも更年期障害、婦人科系疾患のリスクが高まります。

✅免疫系では、免疫機能が低下し、細菌やウィルスなどの病原体に対する防衛力や抵抗力が弱く、感染しやすくなり、また風邪などから治りにくくなり睡眠にも悪影響し、悪化することも考えられます。

風邪などは急性の炎症ですが、リウマチなどの自己免疫疾患など慢性の炎症は弱い炎症状態がだらだらと長引き炎症反応にブレーキをかける機能が効かなくなります。

慢性炎症が続くと細胞のDNAを変性させ、病気を作ってしまいます。

✅筋・骨格系では、筋肉、骨の成長も睡眠により生まれ変わります、筋力を増強する時、身体の痛みを治す時、骨折を治す時には十分な睡眠が不可欠なのです。

✅消化器系では「胸やけ」「酸っぱいものがこみあげてくる」「胃もたれ」「げっぷ」「お腹のはり」これらは逆流性食道炎の症状で不眠、睡眠時無呼吸症候群の方に多く、睡眠の改善によって逆流性食道炎が改善することが多いのです。

下痢、腹痛など過敏性腸症候群は睡眠の質を悪くします、逆に睡眠の質の悪さは過敏性腸症候群の要因になります、また、睡眠時間が長すぎると慢性便秘にもなります。

✅呼吸器疾患で有名な睡眠時無呼吸症候群では「低酸素⇔高酸素」というふうに酸素濃度の変動が激しく上下すると高血圧になり、脳の精神状態や心臓、血管系の自律神経調節に関わっている部位の損傷が起こります。

✅脳・神経系では、学習した記憶の整理は覚醒している時よりも睡眠中に行われており、短期記憶から長期記憶への変換や、脳のゴミ処理も深い睡眠中に行われています。

この脳のゴミ(老廃物)は単なるゴミではなく認知症、パーキンソン病、難病の原因となる有害なたんぱく質なため、深い睡眠が含まれる睡眠をしっかりとることが、これらの病気を予防するうえでも重要です。

睡眠不足になると身体がだるく表情がさえないですよね、人と会う、話すことにも抵抗してしまい社会的孤立、孤独がさらに脳の老化を促進させてしまいます。

✅泌尿器系では、本来、睡眠中はトイレの回数は減るようになっています。

睡眠中は脳下垂体から抗利尿ホルモンという尿量を少なくするホルモンが分泌され、腎臓を流れる血液を減らすことで睡眠中の尿量を減らしています。

しかし夜間頻尿の場合、3つの原因が考えられます。

  • 加齢、過活動膀胱など膀胱容量の減少
  • 水分や塩分の摂りすぎのよる多尿
  • 不眠、睡眠不足 

先程の抗利尿ホルモンは睡眠後半に多く分泌されるのですが、睡眠時間が短いと抗利尿ホルモンが十分に働かないため、利尿作用が高まり腎臓から尿へのナトリウム分泌も高まり、尿が増え中身も濃くなるという「脱水」傾向になります。

✅美肌に関して、

睡眠不足により皮膚の潤いがなくなり、脂ぎってきます。

皮膚細胞は健康な皮膚では約28日の周期でターンオーバーし、常に新たな細胞に入れ替わりますが、睡眠不足などの原因でターンオーバーが乱れると古くなった角質細胞がいつまでもはがれずに表皮に残り、角質層の細胞の間を埋めている脂質などの保湿成分が作られにくくなり、皮膚の状態が悪化します。

睡眠中の皮膚は周囲の環境に合わせて水分や脂分を保つ働きがあります。

睡眠のゴールデンタイムといわれる寝始めの90分に分泌する成長ホルモンは美容や保湿だけでなくケガや火傷などの修復にとっても重要です。

良い睡眠とは?睡眠時間の必要性は個人により大きな差がありますが「7~8時間睡眠」が健康に良いといわれておりますが年齢によっても違いますので、「よく眠れた」と思えて、日中に元気に活動できていれば「良い睡眠」だと考えて下さい、それではおやすみなさい。

兵庫県加古郡稲美町北山121

信陽接骨院

079-492-7104

ニュースレターVol.33

いびきについて

睡眠中に「いびき」かきますか?

いびきが凄いと言われたり、ご自身のいびきで起きたりすることはありませんか?自分はありました。

夜中によくトイレに行く、寝汗をかく、息苦しくなり目が覚める、朝起きるのが辛い、起床時に頭痛がする、起床時に口が渇いている、日中に眠気がある、記憶力集中力がない、精神的にイライラしやすい、血圧が高くなってきた、寝つきが良くどこでもすぐに眠れるなど、これらは身体になんらかの不調が発生しているサインです。

睡眠時無呼吸症候群ってお聞きになられたことはあると思います。多くの場合、仰向けで寝て舌の付け根、軟口蓋、のどちんこなどが落ち込み空気の通り道である上気道が狭くなり時には完全に塞いでしまいます、上気道を通過する空気が抵抗を受けて振動する音が「いびき」で、寝ている時は全身の緊張が緩むことでより振動しやすくいびきをかきやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群は一晩(7時間)の睡眠で無呼吸を30回以上、あるいは1時間あたり5回以上起こす状態と定義されていますがそれ以内でも毎日いびきをかいていると、頭がスッキリしなく、体内が酸欠状態に陥ると心臓に負担をかけ、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞など特に循環器障害の合併症を起こしやすくしますので、寝ている間に病気を作ることになり、睡眠時無呼吸症候群は生死にかかわる状態です。

身体がだるい、眠い、朝起きるのが辛いという理由では何もしませんよね、これを異常だと認識していることが少なく睡眠時無呼吸症候群のうち約90%の方は放置した状態にあり、身体が悪くなってから気付くことがほとんど、悪くなっても気付かないことも多々あります。

ご家族で睡眠状態をチェックし合ってください、又、アップルウォッチで高血圧、不整脈、睡眠時無呼吸症候群を予測できる機能が付いているものもあり活用されるといいかも知れません。

病院で「睡眠時無呼吸症候群」と診断を受けると就寝時に鼻マスクを付けるCPAPなどの治療を受けながら生活改善をしていくと思います。

不安な方はまず呼吸器内科、循環器科、耳鼻咽喉科、内科を受診されるといいと思います。歯科口腔外科ではスリープスプリントというマウスピース、外科的に手術、レーザー手術などもあるようです。

家庭でできる補助療法としては、

太っているならダイエット、

横向けに寝て気道確保するポジションセラピー、

口呼吸から鼻呼吸にするため口を塞ぐマウステープ、

鼻から自分でチューブを挿入し気道確保するナステントという医療器具もあります。

特に「大いびき」の方は絶対に放置せず日頃の生活習慣を見直し、質の良い睡眠時間をしっかり取るようにしましょう。

兵庫県加古郡稲美町北山121

信陽接骨院

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