足底腱膜炎 足底筋膜炎

足底腱膜炎(足底筋膜炎)

アキレス腱炎(アキレス腱周囲炎)

オスグット病

シンスプリント

ランナー膝

ジャンパー膝

タナ障害

などの状態やスポーツ障害では使い過ぎによる障害「使い過ぎ症候群・オーバーユース」と言われています

 

私が臨床で感じるのは、

単に使い過ぎ・オーバーユースというより

障害部、障害周囲部に過度に負荷がかかる身体になっているための結果

障害(周囲)部が使い過ぎ状態、無理な身体の使い方

身体のバランスの乱れから起こると考えております。

また、長期にわたる場合は複雑に悪影響を及ぼします。

 

人の身体は神経系が正常に働いていると、非常に良いバランスをとっていますので少々のことでは障害は起こりません!

 

では、障害が起こっている場合、どのような乱れがあるのか?

症状、期間、経緯、障害部位の状態、痛みが出る出ない動き、神経系の働き、身体のバランスなどを検査して、問題を整理することが必要ですし、

障害部を改善するためには、身体に指令を出している元である脳・神経系の働きが正常に働くことが必要です。

 

4日前に斜面で草刈機を使っての作業で踏ん張っていたために足底が痛くなりだんだん痛みが強くなって来たという60代男性が足を引きずって来院されました。

痛みがある右側では、右股関節は全方向に力が入らない&右足の指を起こす力が入らない&右肩の三角筋も力が入らない&上腕二頭筋反射低下し右腕が緊張状態&右顎関節違和感など

左側では、左足関節を底屈し踏ん張る力が入らない&膝蓋腱反射低下し大腿四頭筋の働きが鈍い

など様々な問題がありました。

 

筋肉や腱が骨、軟骨、靭帯などに接する箇所には滑液包という水分の入った嚢(ふくろ)があり、

摩擦を軽減する役目を持っており、

この滑液包が腫れて痛む滑液包炎もよくある症状です。

この方の場合、足底の滑液包の部分を押すと激痛があり腫れもあります。

 

神経系のバランスを整え、4箇所ほど神経の働きを利用したストレッチを行なうと普通に歩けるようになり、

足底の滑液包は押すと激痛は残りますが歩くことでの痛みはかなり軽減しました。

 

歩くことでの痛みがあると、障害部の腫れは改善せず痛みによる精神的肉体的ストレスが更に症状を悪化させますので、

歩行時の痛み軽減は良い徴候です。

「不調の原因は神経系の乱れから」

兵庫県加古郡稲美町北山121

信陽接骨院

☎079‐492‐7104

 

高音性難聴

人が聞き分けられる音域は20~20000Hzと言われています。

低音:~500Hz

中音:500~2000Hz

高音:2000Hz~

一般的な加齢による老人性難聴は高音が聞こえず、現代医療では良くならないと言われています。

 

以前ブログに書いた「低音性難聴」

 

1か月前から首の痛みが良くならない70代女性の方がご紹介で来院されました

首の痛みの強さは酷くはないが、あまりにも改善しないので不安になられたようです

問診では、健康診断で左耳だけ高音域の聴覚が低下していると言われた

 

聴覚をチェックすると

低音(音叉)では左右とも同じくらいに聞こえるが

カスタネット、金属音など高い音になると左耳は高く聞こえるそうです

ちゃんとした聴覚検査は病院で・・・

耳から入った音は鼓膜を揺らし耳小骨を介して蝸牛という器官に伝わり蝸牛神経を通して脳に伝えられます

蝸牛には高音、中音、低音を感知する領域があり、一般的に高音域から弱ってくる傾向にあります

 

週1回ペースで本日3回目の来院

首の痛みはほぼなくなり、

聴覚のチェックをしてみると左右差がなくなっていました!

 

このように自覚している症状の改善と同時に他の身体の改善がみられることは頻繁にあります

なんでも歳のせいにしない方がいいですよ!

 

なかなか改善しなくスッキリしない症状は様々な問題点が存在していると思って下さい。

自分の身体を知ることが改善の第一歩です。

 

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膝が痛い、今は痛くないけど・・・ スポーツ障害

バレーボールに励む高校生

練習をしていくと膝が痛くなる

痛むところは大腿四頭筋が多く、右だったり、左だったり

でも今はどんな動きをしても痛くない?

喘息、花粉症の既往歴あり

 

神経学検査をすると、問題が出てきます。

目を左に向けにくい

目を閉じて立っていると右にふらつく

一点を見たまま頭を振ると右に向く時だけやりにくい

目を閉じて体前屈すると右に10cmくらいずれる

目を閉じてその場で足踏み50歩で右に90度向く

腹直筋、胸鎖乳突筋(首の筋肉)など呼吸に関わる筋肉の調整と

右耳を温めると、これらが全てクリアになりました!

耳が冷えることで平衡バランスの調整を行なっているところが影響を受け、そこから調整している体幹の筋肉、腕や脚の筋肉の調整が出来なくなり、知らず知らずのうちに筋肉、関節に過剰な負担をかけ、スポーツ障害などを起こすことがあり、なぜそうなっていくのか?を考える必要があります。

 

右耳が冷える?原因を探っていくと就寝時のエアコンの風を循環するため扇風機の風が常に右耳に当たるそうなので、このような生活環境の改善が必要です。

これで膝の痛みが出なくなれば良いですが、改善しないようであれば更にみていく必要があります。

 

神経バランスの調整をしているとこんな調整(弱いと思われる刺激)で変わるのですか?

と言われることがあります。

自律神経の働きが良い状態であれば、人間の身体は良い刺激を少し受けると勝手に良い状態に戻そうとしますので、

弱く良い刺激で改善出来ないかと考えているため、様々な検査を行なっています。

 

先日、右膝オスグット病(膝の軟骨が出る)のサッカー部の中学生

筋力検査で仰向けに寝て右脚を上げることが出来ませんでした。

ヒモトレを使ってみようといろいろ試した結果、お腹に緩くヒモを巻くだけで楽々と脚を上げることができ、

本人曰く「余分な力が抜けた感じ!」と言ってました。

 

オスグット病の箇所を押えると当然痛みが出ますが、余分な力が抜けサッカーの練習が出来るようになっています。

ヒモトレは「神経の興奮と抑制をニュートラルにという感覚を取り戻す」という感覚です。

ヒモをゆるく巻くだけなので、すごく弱い刺激です。

 

8月14日(月)・15日(火)はお盆休みです。

 

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呼吸・酸素・痛み

ギックリ腰、痛いですよねぇ~

ギックリ腰で来られた方の表情を見ていると辛くなります。

早く改善して欲しいのですが、傷めた箇所、状態、生活習慣、意識、また施術者の判断などの違いで改善する時間が早かったり遅かったりします。

 

検査をしていくと、

痛みのためか呼吸ができていない?

呼吸が弱く、酸素が不足して腰を傷めた?

と呼吸に関係する筋肉の緊張を施術することが多いです。

 

安保徹先生の本に書いてありますが、

大昔、地球上には酸素がなく、酸素を必要としない生物(微生物、菌)が存在していました。

時が経ち、地球上に酸素が発生すると、酸素を必要とする生物(ミトコンドリア)が現れます。

酸素を必要としない生物にとっての酸素は猛毒で、生存するために身体のなかにミトコンドリアを取り込みます。

人間も同じで、各臓器、組織、神経などの細胞内にミトコンドリアが存在します。

細胞が生存するために必要なのは、酸素、栄養、刺激です。

 

そのため、身体のすべてが酸素を必要とし、特に神経系は酸素不足での悪影響を受けやすく、神経の働きが低下を起こすと、神経は興奮しやすくなるのです。(興奮しやすいというのは良くないのです)

 

改めて呼吸の重要性を考え、ギックリ腰の方へ呼吸法をしっかりやってもらうと改善率、改善スピードがかなり良いように思います。

 

 

お孫さんをプールに連れて行き、その後、腰が痛くなった60代女性

整形外科でレントゲン・・・

ハリ・マッサージを半月受けるが改善せず、痛みが強くなった当日に当院に来院される

神経バランスを整え(腰椎下部と頚椎上部のみ調整)&呼吸筋の緊張を緩め

呼吸法をお願いする。

本日(1週間後)来られ、2日後に痛みは無くなったそうです。

 

1年に2回程ギックリ腰を繰り返す40代男性

いつもは近くの整骨院で電気治療、マッサージを受け1か月程度で良くなるそうです

今回のギックリ腰は家族の方のご紹介で来院される

神経系のバランスがかなり崩れていました

施術後、足の指を動かす力やふんばる力がまだ弱く気になっていましたが、

本日(2日後)来られ、腰の痛みはほとんどなく、足の力も入るようになっていました。

この方にも呼吸法をお願いしました。

 

必要と思われる方には「呼吸・酸素・痛みについて」のメモをお渡ししております。

呼吸法を書いていますのでよろしければやってみて下さい。

 

お盆休みは、14日(月)・15日(火)です。

 

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痛み止め

長い間、痛みなどの症状を持たれている方で、

長期に消炎鎮痛剤NSAIDs(痛み止め薬)を飲まれている!

効いているのか効いていないのかわからないのに飲み続けている?

胃が悪くならないように???胃薬を飲まれている???

という方が結構おられますが、

消炎鎮痛剤が身体にどのように作用するのか!

 

カイロプラクティックの学生時代から教科書のように読んでいた医学博士 安保徹先生の本

病気の根本原因を研究する、免疫学のスペシャリストです。

何故か同じ本が2冊あったりします(^^;

薬には作用、副作用がありますが、どちらも薬の作用で起こる現象です!

消炎鎮痛剤、風邪薬、胃薬など長期で服用するものではなく、注意が必要だと

書かれてあります。

 

安保徹先生は、残念ながら昨年お亡くなりになられました。

生前、正しい情報を伝える講演活動をされておられ、

10数年前に一度、講演を聴かせていただいたことがあります。

 

自律神経には、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)がシーソーのようにバランスをとっています。

 

交感神経(アクセル)が過緊張になると、血管が収縮し血流障害が起き、活性酸素が増加し組織破壊が起こり、

身体の免疫システムが働き、副交感神経(ブレーキ)が修復のために働き、

全身の組織にあるプロスタグランジン(ホルモン)が体液中に増え、痛み、腫れ、発熱を起こします。

つまり、痛み、腫れ、発熱などの症状は身体を治すための治癒反応です。

 

消炎鎮痛剤(痛み止め薬)は、

プロスタグランジン(ホルモン)の働きを弱め、血流を悪くすることで、痛みを抑えます。

しかし、その一方では、治癒反応も抑えられ治りにくくなります。

また、副交感神経(ブレーキ)の働きも抑えられ交感神経(アクセル)が優位に働きます。

消炎鎮痛剤を飲み続けると交感神経(アクセル)の緊張を固定させ、血流の悪い状態が続きます。

こうなると痛みなどの症状が悪化、長期化していきます。

 

痛みが強いと日常生活が送れませんので、炎症が強い時だけ数日間は薬に頼り、

腫れや熱が引いたらやめるという選択が必要だと思います。

痛み止め薬は痛みを取るというだけではありませんのでご注意を!

 

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膝に水が溜まる 膝の痛み

何もしていないのに膝に水が溜まる方がお二人(40代女性、50代男性)

「膝に水が溜まる」というのは

何かの原因によって膝に炎症が起こり、

炎症を治すために、

本来ある浸出液が増えた状態。

 

よく言われている原因は

変形性関節症など加齢によるもの

リウマチなど関節の病気

捻挫や打撲などのケガ

膝の使い過ぎ???

などによる関節の炎症

膝関節周りにはたくさんの包(水が入った袋)があります、

図の膝蓋上包の浸出液(水)が増えて溜った状態が多いです

 

図を見ると膝の周りは筋肉で覆われ筋肉の働きで膝関節が動きます

周りの筋肉の働きが悪くなると、包をグリグリしたりグイグイしたりして、

摩擦によって炎症(熱)が起き、包のなかの浸出液(水)を増やして冷やそうとします

 

お二人とも、

変形性関節症など加齢???

関節の病気???

捻挫、打撲などのケガをした覚えはない???

膝の使い過ぎ???

 

筋力検査(神経の働きの検査)をすると、普段の生活で自覚することはない

身体の不具合を見つけることが出来ます。

気が付かないが筋肉が緊張を起こしていたり、

反対に筋肉の適度な緊張がなくなっていたりすることが多いのです。

 

施術後は不具合がなくなり、それぞれ2日後には膝の水は抜けました。

本来の炎症のない膝に戻り、痛みもなくなりました。

 

先日、母が「肘が痛いからみて」と言われ

何も覚えがなく右肘が炎症を起こし腫れていました。

これはおかしいと思いすぐに病院に連れて行きました。

 

血液検査では炎症反応を知らせるCRPの値が高値で、

肘の水を抜くと黄色い水が出て来て成分を調べてみると「ピロリン酸カルシウム」

何かの細菌感染なのか?投薬治療1週間で改善しました。

 

おかしいと思ったら、

患者さん自身の早い行動、

早く身体の状態を知ること

が改善の早道です。

 

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神経の疲労

2か月前に右膝が痛くなり、整形外科を受診された70代女性

レントゲン、MRI検査の結果「脊柱管狭窄症」と言われ

投薬(痛み止め薬を併用)&マッサージを受ける

右臀部に注射をした晩から右臀部が痛く眠れない

2日後、ご家族のすすめで来院される。

 

右脚は痛くて全方向の力が入らない

目に光を当て瞳孔の働きをみたり、筋肉の反射検査などを行なうと

神経がかなり疲労している状態がみられました。

筋肉は瞬時に反応するが、

すぐに疲れてしまい反応を維持できない

またすぐに反応しなくなってくる

こんな神経の疲労状態では強い刺激は絶対ダメ

神経の疲労を回復させるためには酸素が必要

施術は呼吸改善を目的に行ない、今することは何かを説明し

自宅での呼吸法をお願いしました。

 

3日後、来院

呼吸法をしっかり行ったそうです

右臀部の痛みはかなり改善したが、右下腿部外側の痛みに変わったそうです

右臀部の痛みが改善したので力も入ります

 

右踵を上げてのつま先歩行がしづらく(力が入りにくい)

右アキレス腱の反射が弱い

右足底の痛覚が過敏

施術後、右アキレス腱反射はまだ弱いが力が入り、痛覚過敏は改善し、右下腿部の痛みも減少しました。

 

患者さんは早く治したいのでいろんな治療、施術、マッサージなどを求めます

 

このような神経の状態になっていると強い刺激や長時間の刺激を与えると

どんどん神経の疲労がひどくなり、痛みを強くしたり広げたり

その痛みに対して更に投薬や、刺激を与えると

痛みを強固にするという悪循環に陥ってしまいます。

 

施術をしないという選択を患者さんに説明をすることの大事さを改めて認識しましたし

また、このような神経の疲労を起こしながら悪循環に陥っている方も多いと思います。

治療、施術を受けているが全然良くならない方、やめて呼吸改善をすると変化があるかも知れませんよ。

 

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盆休みのお知らせ

8月14日(月)・15日(火)はお休みいたします。

8月11日(祝・金)の午前は受付いたしますのでご利用下さい。

 

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