首の痛み、めまい、しびれ、吐き気、冷感など気を付けなくてはいけないのが血流障害。
長い間、右頚部、右肘の痛み、右手先が冷たい、右手で字が書きにくいという方
整形外科で漢方薬を処方されるが改善しない
当院での検査では、
手首での左右血圧の差が収縮期20~30mmHg、拡張期10mmHgあり、
常に右側が高い(左側が低い)
病院に行くよう指示したが、症状が軽減したため行っていない
それから5か月後、首の痛み、頭痛、眼精疲労で来られる
左右血圧差は同じく収縮期20mmHg~30mmHg右側が高い、右手が冷たい状態
再度、循環器病院に行くよう強く指示する
循環器病院に行かれ、血管造影検査で「左腕の方から上に行く血管が80%狭窄している」と言われたそうです
医師「右手が冷たい?おかしいなぁ、左が狭窄しているのに・・・」
「鎖骨下動脈盜血症候群」という鎖骨下動脈の狭窄、閉塞による血液の逆流、乱流という症候があります
心臓から送らた血液は青い矢印のように上肢、下肢、頭部に送られ、正常な血流を元に脳、神経系が働きます
血流に乱れが起こると脳、神経系の働きに異常が起こります
頭痛、めまい、しびれ、吐き気、首の痛み、筋肉の痛み、強い肩こり・・・など
左鎖骨下動脈が狭窄すると右側に圧力がかかり右の血圧が高く、左の血圧が低くなります
(左右差10mmHg以上は要注意)
左側が詰まってしまうと左腕が冷たくなるでしょうが、狭窄(完全に詰まっていない)なので様々なことが考えられます
人間の身体は、頭で考えられること以上のことが起こりますので、様々な状況を考えないといけません
早い回復を願います。
改めて、左右の血圧差を比較することの重要性を再認識しました。
本日も右目の奥が痛む頭痛の方が来られ、
頚部の動きが改善し、血流、神経系の働きがよくなると頭がスッキリしたという方がおられました。
原因がはっきりせず、長い間、同じような症状を抱えている方は違った方向から身体を診ることが必要だと思います。